クルマの行く末

エンジニア秀がクルマ業界動向や技術、スタイリング、マーケティングなどを分析とともに書いていくブログ



写真:NEXCO中日本 2012年ニュースリリースより

最近 、新東名高速道路をよく通るのですが、道が広くなだらかで走りやすいと思う反面、気になるところがあります。

それは2012年に開通した御殿場JCTから浜松いなさJCTの間、印象としては半分ぐらいが2車線しか供用されていないことです。

Googleマップより(名古屋方面、新富士~新清水間)

走れば気づくと思いますが、上記区間はほぼ全てが、3車線が作れる幅で橋もトンネルも建設されています。それなのに半分近くが2車線でしか使われていません。上記写真のように1車線分のスペースは遊んでいます。

そしてもう一つ、建設当時から言われていたように、道路構造上、140km/h走行が可能なように設計されているのにも関わらず、最高速度100km/hでしか使われていません。

その二つの何が問題かというと、3車線分のスペースの造成と、140km/h走行ができるように勾配やカーブ半径を緩やかにするために、総工費2兆4000億円の何割かが使われているという点です。

税金を使ってハイスペックで建設しておきながら、 それを使用しないのは税金の無駄遣いとしか言えません。

その経緯は2012年の東日本大震災時の緊急対応に遡ります。

当時の民主党政府は、東日本大震災を目の当たりにして、「もし東海大地震が起こり、東名高速道路が止まったら日本経済が止まる」と感じたのか、開通を1年以内に控えていた新東名を「2車線でもいいから前倒しで開通させろ」という指示を出したようです。(工事受注業者からの話を、静岡県内の自動車販売店で聞きました)

そして2012年4月に前倒しで開通するのですが、その後、民主党から自民党に政権が変わって以後。放置されているという状態です。

最近ようやく、120km/hへの最高速度変更が議論されているようですが、開通後4年たってやっと、という印象です。 (それは自民党の自動車好き議員である古屋圭司衆議院議員が、警察のトップである国家公安委員長になったからなのですが、その辺の話はまた別の機会に。)

最高速度の向上は国民のコンセンサス形成が必要だと思いますが、3車線開通は正直いつでもできるはず。使わずに放置しておくことは税金の無駄使いなので、国土交通省はすぐにでも改善すべきです。 

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初めまして、エンジニアhydeです。

自動車業界でエンジニアをして16年余り。仕事柄、自動車業界の調査をすることが多いのですが、 ここのところ、自動運転やコネクテッド、IoTなど大きく自動車の世界が変わりそうなニュースが多くなっています。

 クルマ好きだからこそ時代が変わりそうなこの局面が気になるし、ガソリンエンジンを回して排気音やスピード感を楽しむ「旧来のクルマ観」を持っているからこそ、「これからのクルマ観」がどうなっていうのかに興味を持っています。

そんな世の中の動きについて、自分なりのニュースの見方や分析を皆さんと共有して、これからのクルマとその社会を考えていきたいと思います。

どうぞ、よろしくお願いいたします。

(写真は、ドイツ・シュトゥットガルトにあるメルセデス・ベンツミュージアム) 

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