何かと話題の電気自動車メーカーTeslaが、日本国内でもSUVタイプのModel Xを発売しました。価格は税込み895万円から。お値段は高いですが最高時速は250 km/hで、3.1秒で時速100 kmまで加速するハイパフォーマンスが売りです。
一番の特徴は上の写真のようにリヤドアが上に開くファルコンドア。一般にはガルウィングドアのほうが通じるでしょうか。
それと下の写真のような「現在生産されている自動車で最も大きな全面ガラス製パノラミック ウインドシールド」、つまりフロントウィンドウです。
これらのガルウィングドアとフロントウィンドウですが、顧客目線で見るととても良いのですが、エンジニア目線で見ると「アメリカで良くこれを出したなー。すごいなー」と思います。
なぜなら、アメリカには他の国に無い安全性能試験があって、それがとても厳しいからです。横転(ロールオーバー)した際にクルマが自重でつぶれてしまわない様に、ルーフ強度試験というのがありそれが最低レベルで自重の2.5倍以上(Marginal:余裕有り評価。Good評価には4倍)必要だからです。
評価動画はこんな感じで、ルーフの斜め上から押しつぶすような形で力を加えていきます。
通常のクルマには、このような荷重が加わる部分にはボディーの骨格が通っていて、その荷重を分散して強度を確保しています。下の写真はボルボのSUV、XC90のボディー骨格です。赤い部分はとても強度の高い材料を使っていて、ボルボは最高レベルの安全性能を確保しています。
ですが、Tesla Model Xは上記のガルウィンドア、パノラマフロントウィンドウで、その部分の骨格が無いのです。(上記の骨格写真だと、フロントウィンドウの上、リヤドアの上に相当する骨格が無い)
さらに、通常のクルマは乗員スペースとは違うところに一番重いエンジンが載っていますが、Model Xは乗員スペースの下に一番重いバッテリーが載ってます。つまりクルマがひっくり返るとバッテリーが乗員スペースの上に来て、ボディーに載っかってくるわけです。
そんな構造的な悪条件にも関わらず、Teslaは下記のように述べてます(ホームページより)
自動車業界や雑誌の分解調査レポートを待ちたいですねー。
一番の特徴は上の写真のようにリヤドアが上に開くファルコンドア。一般にはガルウィングドアのほうが通じるでしょうか。
それと下の写真のような「現在生産されている自動車で最も大きな全面ガラス製パノラミック ウインドシールド」、つまりフロントウィンドウです。
これらのガルウィングドアとフロントウィンドウですが、顧客目線で見るととても良いのですが、エンジニア目線で見ると「アメリカで良くこれを出したなー。すごいなー」と思います。
なぜなら、アメリカには他の国に無い安全性能試験があって、それがとても厳しいからです。横転(ロールオーバー)した際にクルマが自重でつぶれてしまわない様に、ルーフ強度試験というのがありそれが最低レベルで自重の2.5倍以上(Marginal:余裕有り評価。Good評価には4倍)必要だからです。
評価動画はこんな感じで、ルーフの斜め上から押しつぶすような形で力を加えていきます。
ですが、Tesla Model Xは上記のガルウィンドア、パノラマフロントウィンドウで、その部分の骨格が無いのです。(上記の骨格写真だと、フロントウィンドウの上、リヤドアの上に相当する骨格が無い)
さらに、通常のクルマは乗員スペースとは違うところに一番重いエンジンが載っていますが、Model Xは乗員スペースの下に一番重いバッテリーが載ってます。つまりクルマがひっくり返るとバッテリーが乗員スペースの上に来て、ボディーに載っかってくるわけです。
そんな構造的な悪条件にも関わらず、Teslaは下記のように述べてます(ホームページより)
米道路交通安全局(NHTSA)によるModel Xの衝突試験はまだ行われていませんが、テスラが行った社内試験の結果によると、Model XはSUVとして初めてすべてのカテゴリーで最高評価を獲得することになるでしょう。うーん、どうやって安全性能を確保しているのか。謎です。
自動車業界や雑誌の分解調査レポートを待ちたいですねー。
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