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パリモーターショーに先駆けて、LEXUSから新しいシートのコンセプトモデル「Kinetic Seat Concept」が発表されました。これは、最高にクールで格好良い!

技術的な特徴は、
乗員の腰の動きに合わせてシート座面と背面が動き、歩行やジョギングに近い人体の動きをシート上で実現する。これにより、旋回時や凹凸のある路面を走行した際、乗員頭部の動きが抑制され目線が安定し、運転しやすさや快適性が向上
するということと、それを実現するためにクモの巣パターンのネットシートの材料に「石油由来ではない環境に優しい人工合成クモ糸繊維」を採用したというところ。

人工合成クモ糸繊維と言えば、山形県のバイオベンチャー企業スパイバーが開発中の「QMONOS」がこのコンセプトシートに採用されています。

新繊維素材のQMONOSは、強度は鉄鋼の4倍、伸縮性はナイロンを上回り、耐熱性は300度を超えるそうで、トヨタと取引が多い小島プレス工業(株)がスパイバーと協業し、昨年に繊維の量産工場を竣工させています。

WIREDの記事によると、
「工業製品に用いられる素材のマーケットを考えると、1キロあたりの単価が高くても20〜30ドルにならないと大きなマーケットサイズはつくれないといわれるなかで、微生物発酵によるタンパク質の生産においてはこれまで1キロ辺り100ドルを切るのは難しいとされてきました。しかし、われわれはもう100ドルバリアを大きく突破できそうなところまで来ています」
とのこと。

新しい技術で実現される、新しいスタイリングのシート。

クモ糸だけにスパイダーマン的なデザインですが、これは家やオフィスのインテリアとしても格好良いかも。

クルマのシートとして採用されたら、大幅な軽量化が見込めそうです。技術の実用化が楽しみですね。

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