クルマの行く末

エンジニア秀がクルマ業界動向や技術、スタイリング、マーケティングなどを分析とともに書いていくブログ

カテゴリ: 一般

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画像出典:日産ホームページ

先週、日産セレナが発表されて、事前公表されていた運転支援技術「プロパイロット」が注目されていますが、地味だけど使ってみると便利だと思われる先進技術も搭載されています。

それは、日産が現行エクストレイルから搭載している「スマート・ルームミラー」です。
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原理は単純。後ろ向きに付けたカメラの画像を、ルームミラーの位置にある液晶画面に映す、というもの。

何が嬉しいかというと、後席の人、車内積載物、ピラー等の車体障害物、ガラスの水滴などが、ミラーに映らなくなり、視界がクリアになる。
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SUVやミニバンだと、室内長が長いので、どうしても後席や荷物がミラーに映ってきますよね。特に2列目に3人座っている時とかは、真ん中の人と目が合ったりして。。。そんな状況が改善されます。

この技術って地味だけど、結構便利だと思います。スマホみたいに、慣れると以前の技術に戻れない、みたいな。

そして、カメラや画像処理技術の進歩で、ミラーに出る画像も物理的なミラーよりも見やすくなってくるだろうし。セレナの記者発表では、画像の「高フレームレート」「HDR化」などデジカメの発表みたいな内容が出てきてます。
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画像出典:Car Watch 記事

この技術、後ろが全く見えないこういうクルマにも積極的に搭載すべきですよね。
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イギリスの自動車情報サイトTop Gearに、イギリスにおける行楽渋滞にどう対応するか?という記事が出ていました。イギリスでも日本と同様、8月のバカンスシーズン、特に祝日の絡む連休は高速道路での渋滞が発生するそうです。

内容が面白かったので、紹介。「かっこ」内は、私が書いた記事の意訳です。後半はイギリス人らしい?ひねくれた提案ですw。

1) 混むルートを避ける

「多くの人が使う主要な高速道路で、道路工事とかしている場所は避ける」
まあ当然ですよね。

2) 目的地を見直す

「湖水地方?そんな誰もが行きそうな観光地じゃ無くて、誰もしらないマイナーな処に行くべき」
これも、考える必要があります。自分もこの間の8月の連休に、八ヶ岳周辺のメジャースポットに行ったら、大変な目に遭いました(汗)

3) ピーク時間帯を避ける

「金曜日の夜や土曜日の午前中、月曜日の午後は、英国の道路が最も混雑する時間帯という予測なので、もっとクルマの少ない時間帯に移動すべき。」
イギリスでもそうなんですねー。

4) 短い車を購入する

「イギリスのファミリーカーの全長の平均は4.5m。スマートFortwoは全長2.7mですから、それを買うことで道路の2m近くを解放することができ、渋滞を短くすることができます。2人しか乗れないので子どもを置いていく必要がありますが、それが何か?」

5) カルガモ走行してみる

「自動運転で隊列走行ができるようなる、という未来を何故待つ必要があるのか?道路上で、同じ行き先のクルマを見つけ、後ろにぴったりついて走行すれば良いじゃないか。そうすれば、道路に余裕ができ(たぶん)、燃料は節約でき(おそらく)、ちょっとした恐怖が手に入る(間違いなく)。」

6) 我慢する

「いくら混んでいるからと言っても、クルマの中はちゃんと座れて、エアコンが効いて、好きなラジオが聴けるでしょう?早く目的地に行っても、頭の固い90代夫婦が運営する、無線LANも無く、かび臭い部屋のホテルに着くだけですよ。(それは、イギリスの定番らしい)」

7) 家に居る

「Top Gearは運転の楽しさを伝えるメディアですが、それを言い訳にわざわざ出かける必要はありません。」

最後に

「このアドバイスは決して、著者が金曜日の夜にロンドンから西コーンウォールに移動しているという事実が動機ではない。」
それか!

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Automobile Councilのトークセッションで聞いた、イタリアの面白い話し。

イタリア在住40年以上の自動車デザインコンサルタント内田盾男氏と、フランス在住の元NAVI編集者の松本葉氏、CG代表の加藤哲也氏、3人のトークセッション。

テーマは「自動車まみれの魅力的イタリア人たち」と謳ってますが、まあイタリアがらみの自動車話をいろいろ。
  • 最新のアルファロメオ・ジュリアはイタリア車特有の独りよがり度が足りなくてつまらない とか、
  • Fiat500のチーフエンジニアは自分の娘がどうやったらこのクルマを気に入ってくれるかを考えて開発してた とか、
  • イタリア人にはバカか天才しかいない(ようするにほとんどがバカ)、とか、
  • だから格好だけで判断されるので、皆格好にすごい気を使う、とか。

イタリアの運輸大臣の面白い話

その中で一番面白かったのが、イタリアの運輸大臣の話。(細部は正確じゃ無いかもしれないがご容赦)

イタリアの運輸大臣が、ある日、高速道路でスピード違反で捕まったそうな。

違反速度は、なんと120km/h超過!120km/hで捕まった、じゃなく120km/h超過!です。

その運輸大臣が警察官に言った言葉は「許してくれよー。せっかく新車のポルシェを買ったら、一生に一回ぐらい200km/h以上出してみたいだろ!」

現役大臣の言葉だそうです。

そして、それがニュースになってイタリア国内に流れると、国民の反応=世論は。。。

「そりゃー、しょうがないわ。ポルシェ買ったら、そりゃ200km/h出したくなるよね」

だそうです(笑)

いやー、人間の大きさを分かっているというか、「公人も人間だよね」という割り切りがあるというか。
 

イタリアには桝添知事は居ないね

大臣が「出してみたいだろ」と言っちゃうところと、それを「しょうがない」と許容してしまうところ。日本とは人間の器が違いますね(良い意味でも悪い意味でも)

イタリアには桝添知事とか、野々村市議会議員とかは居ない、と思ったトークセッションでした。 

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幕張メッセで行われている、クラシックカー(過去の名車)のイベントに行ってきました。
リンク:Automotive Councils 2016 公式サイト

このイベントは、Car Graphicが主体となって、自動車文化を盛り上げるために最新の車だけで無く、過去の名車を集め展示するもの。文化と言うからには、やはり歴史をしらないといけない。日本や欧州のクルマを中心にいろんなクルマがありましたが、まずはクラシックカーの写真をアップしますね。

入り口に展示されていた、1953年「ポルシェ356カブリオレ」と1964年「ポルシェ・カレラGTS(904)」。356の顔って愛嬌があって、好きだなあ。
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これはジャガーE-type。この水色のカラーリング良いですね。これはカーショップが展示しており、価格2800万円。
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ロータスエラン。ライトウェイト・ブリティッシュスポーツカーの元祖、でしょうか。
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メルセデスベンツ日本は、クラシックな190SLから最新のSLまで4台を展示。こんな風に見られる機会は、日本ではまずないですね。
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VWのカルマンギア。この流れるような昔のクルマのスタイリングで良いですよね。今のクルマではできないのだろうか、と見るといつも思う。
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日産の展示。ハコスカGTRと、GT-R2017年モデル。
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ホンダはスポーツ360(1962)とS800(1964)を持ってきてました。写真では欠けてるけど、左側に置いてある最新のS660のルーツをアピールしていました。
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1970年代のシトロエンの旧車達。SMとかDS。DSは3台もありました。この頃のシトロエンって常識を超越してますよねー。
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ロールス・ロイス&ベントレー中心のクラシックカー博物館、ワクイ・ミュージアムの展示。これは故・吉田茂首相が乗っていた1937 Rolls-Royce 25/30HP Sports Saloon。こんなの残ってるんですねー。歴史がひしひしと伝わってきます。感動
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などなど。かなり見応えのある ショーでした。

明日までですが、間に合うなら是非行きましょう! 

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先週末、家族で静岡県富士宮市に出かけました。そう、B級グルメの富士宮焼きそばで有名ですよね。当然、富士宮焼きそばも食べたのですが、話題は焼きそばではありません。
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富士宮市で走っている時に所用でコンビニに入ったところ、そのすぐ近くに見慣れない交差点がありました。よく見ると環状交差点、ヨーロッパではラウンドアバウトと言われる交差点です。

2014年に法制化されたラウンドアバウト

皆さん、ラウンドアバウトという交差点を知ってますか?2013年から国土交通省で議論が始まり、2014年に道路交通法が改正され、環状交差点という名前で導入されました。
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リンク:国土交通省 ラウンドアバウト検討会

ラウンドアバウトのメリデメ

ラウンドアバウトですが、利用する人のメリットは
  • 進入する際に、一時停止しなくても良い(クルマが居なければ)
  • 空いていれば、いつでも進入できる
  • 安全確認が一方向(合流確認)のみで安全
というところ。設置する行政のメリットは
  • 信号が無いので、電気代がかからない
  • 電気設備が少ないので、メンテが少ない
  • 確実に減速させることができ、事故の抑制効果がある
ことですね。逆にデメリットは、
  • 単なる十字の交差点より、広い土地が必要になる。
  • 一方向の出口が渋滞すると、交差点全体がクルマで埋まる。(全方向が麻痺する)
ことですね。ヨーロッパに住んでいる時、週末のスーパー近くなので、全方向が麻痺しているラウンドアバウトに良く遭遇しました。それらを考慮すると、渋滞の起こりにくい住宅街の中の道路や、郊外の道路などで活用すべきだと思います。

ラウンドアバウトは一時停止不要なのが良い

ラウンドアバウトに慣れると「信号よりこっちのほうが絶対良い!」と思います。なぜなら、クルマ、歩行者が居なければ一時停止しなくて良いからです。
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 道路のペイントや標識も「止まれ」でなく、「ゆずれ」になっています。安全を確保するためには「止まる」ことを強制する必要は無いので、合理的です。 

私は静岡県に住んでいますが、地方部には交通量が少ないのに無駄に停止させられる交差点が多くて、いらつきます。夜、信号に引っかかったのに交差する道路は誰も通ってないとか、時間の無駄、エネルギーの無駄でしかでないですよね。

そういう交差点にラウンドアバウトはぴったりです。早く日本にも広まって欲しいですね。


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