クルマの行く末

エンジニア秀がクルマ業界動向や技術、スタイリング、マーケティングなどを分析とともに書いていくブログ

カテゴリ: 自動運転

意外で面白かったので、掲載します。ネタバレになっちゃうので詳細は書きません (^_^;
かつて最強と恐れられたティラノサウルスは、その小さい前脚のせいで、すっかり自信をなくしていました。そんな彼がある日、元気を取り戻した理由とは。
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写真出典:Car Watch
最近、モーターショーだけでなく、家電見本市でも自動車会社が基調講演や技術展示を行うのが普通になってきてます。ラスベガスで1月に行われるCESでも、トヨタやアウディ、BMW等が自動運転関係の展示や講演を行ってます。

現在(9/2-9/7)ドイツ・ベルリンで行われている欧州の家電見本市IFAでも、DaimlerAGのディーター・ツェッチェ会長が基調講演していますが、そこで発表したことが興味深かったので紹介。引用はインプレス社Car Watchの記事からです。

車内がオフィスになる!

「これまでは一部のユーザーがDIYでPCを座席にくくりつけて仕事をしたりしていたが、これはスマートではないし警察もいい顔をしないだろう。我々は、来年に『インカーオフィス(In Car Office)』を導入する。それではMicrosoftのExchangeをサポートする」(ツッチェ会長)
2017年に発表されるメルセデスベンツの車では、仕事メールやスケジューラーで普及しているMicrosoft Exchangeとのデータのやりとりを、クルマができるようになる、とのこと。家では使ってないけど会社ではMicrosoft Outlookを使っている人は多いのではないでしょうか。

でも、クルマの運転中に仕事メール等が音声で読み上げられたりして、嬉しいでしょうかねぇ。スケジューラーにリンクして、ナビの行き先が自動設定されるとかは移動がスムーズになり良いかも。

搭載されるのは、時期的にはベンツSクラスのマイナーチェンジでしょうか。

DHLの荷物を駐車中のSmartに届けてくれる!

自宅や駐車場などに居なくても、受け取り場所を「クルマ」にしておけば、DHLが駐車しているクルマの中に荷物を届けてくれるサービスの実証実験を始めるそうです。

DHLとDaimler社がドイツ・シュツットガルト市内で行う共同プロジェクトで、GPSを使ってクルマを見つけ、安全にクルマのロックを解除して荷物入れ、ロックするというプロセスを、おそらくスマホや専用ロックで実現するのでしょうね。

自動運転で荷物を届けるという日本のロボネコヤマトとは違う発想ですが、こういうサービスが発想されるということはドイツでも荷物の受け取りには困ってるんでしょうね。欧州では路上駐車が当たり前なので、クルマに配達するのは宅配業者に取ってはやりやすいと思います。

そういえば、ロボネコヤマトは自動運転で届けるとしても、どこに宅配車を駐車するのでしょうね。。。

ベンツ同士が空き駐車場を連絡し合う!

その欧州の路上駐車ですが、やはり市の中心部だと空いてるスペースが無かったりして、うろうろ停められる場所を探すことも多いです。

そんな時に、近くで路上駐車しているベンツが「今から出るから、ここの駐車スペースが空くよ!」と、車車間通信で教えてくれるサービスを、将来に向けて開発していくそうです。

こういうの良いですね-。うろうろ探している時に限って、自分が通過した後ろで路上駐車が発進したりして、それを見て「くそー!」と思うことがよくあります。事前にどこが空くという情報は、とっても有用です。

これがメルセデスベンツブランドに搭載されれば、こういう「あるブランドだけ提供されるサービス」は顧客吸引力を持ってくると思います。

もはやクルマでなくソリューションを提供する時代

「誰もが自動車のデジタル化を主張している。しかし、それはA地点からB地点へいくようなモノではなく、トータルのソリューションとして提供されなければならない。今後ユーザーは自動車のなかでより時間を有効に使えるようになるだろう。すでに今日からもそうだし、明日はさらによくなるだろう」(同)
単なる「移動手段としてのクルマ」を売る時代は終わって、人が移動するのに最適なソリューションを提供するという時代に遷ってきています。

欧米の自動車メーカーはカーシェアや自動運転サービスを、社内で始めたりM&Aで取り込んだりしていますが、日本の自動車メーカーは出遅れているように見えます。自動運転技術の開発は積極的にやっているようですが。
 
そういう点で欧米メーカーは時代の流れに対するアクションが早いです。日本のPCや携帯電話メーカーのように時代に乗り損ねて衰退するということにならなければ良いのですが。
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ヤマトHDがDeNAと共同で実験を開始する自動運転による配送サービス「ロボネコヤマト」ですが、Newspicksに特集記事が出ていたので、紹介。

ロボネコヤマトで実験するサービス

まず、そもそも「ロボネコヤマトって何?」という点ですが、ヤマトHDによると下記の2つのサービスをDeNAと共同で、自動運転による実用実験をおこなうそうです。
・オンデマンド配送サービス
お客さまが望む時に望む場所で荷物を受け取ることができる配送サービスです。
スマートフォンで荷物の現在地や到着予定時刻の確認も可能です。
共働き夫婦や一人暮らしの方を主な利用者と考えています。
・買物代行サービス
地域の複数商店の商品をインターネット上で購入し、「オンデマンド配送サービス」にて一括で運んでもらうことが出来ます。小さな子どもを持つ家庭やお年寄りの方を主な利用者と考えています。

自動運転でドライバーの間口を広げる

狙いの1つは、今後減少していくであろう配送ドライバー(ヤマトはサービスドライバーと表現)の負荷を減らすこと。
(自動運転を導入することで)配送ドライバーに求められる技能の水準が下がり、主婦層を中心とする多様な人材を戦力化できると、両社は期待を寄せる。
「自動運転技術を利用すれば、何か問題が起きたときだけ運転に対応すればいいので、高度なドライビングテクニックは必要なくなる。また利用者がボックスを開けて荷物を取り出すため、重い荷物を軒先まで持っていかなくてもいい。仕事に対する精神的な負荷も減り、高齢者や女性も十分に働けるようになる」(DeNA・田中氏)
引用:Newspicks記事  自動運転配送「ロボネコヤマト」誕生までの舞台裏 2016/8/22

ラストワンマイルを敢えて選択

狙いのもう一つは、「荷物受け取り体験」の変革。

今までは、自宅の玄関やコンビニ、配送センターなどで、人から荷物を渡されるのが当然でした。

ですが、ロボネコヤマトではスマホで場所と時間を指定すれば、自動運転車が持ってきてくれて自分でロッカーを開けて受け取る。都内などでは整備されてきている受け取りボックスの移動版、みたいな感じでしょうか。

「自動運転車が荷物を届けます」と聞くと「えっ、大丈夫なの?」と思いますが、「受け取りボックスが自動運転で近くに来てくれる」と表現すると、便利かも!と思えますね。

私は「自動運転車の初期導入」は配送センター間の高速道路輸送などでと予想していますが、両社もその案も検討したそうです。ですが、 
「幹線輸送やバックヤード業務では、コストカットはできても消費者体験は変わらない。業界の課題解決だけではなく、顧客の社会生活を変え、新たな価値を生み出すため、ラストワンマイルを選択した」
とのこと。確かに、運送会社が持っている消費者との唯一の接点が「荷物の受け渡し」なので、そこにこだわったのですね。

もう一つの買い物代行サービスいついてですが、楽天、Amazon、スーパー通販が巨大化して、生鮮食品から何でも変えるようになると、ヤマトが地域で買い物を代行するメリットはあまり無いと思います。

EC業者とは逆に方向に行かざるを得ない

AmazonなどのEC事業者は、サイトで消費者との接点を持っているので、流通について速度以外はあまり付加価値的に重要じゃ無い。最近Amazonは、USAで配送のために専用航空機を40機用意したりしています。さすがにその運行オペレーションは外注ですが、どんどん流通を取り込んできています。自動運転トラックに進出するのも時間の問題、かもしれません。
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ロボネコヤマトの実験は、2017年3月からの1年間。その間に自動運転技術はどんどん進化して、その将来像もどんどん変わっていくと思いますので、実験が終わる頃にはサービス像が変わっているかもしれません。要注目ですね。

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幕張メッセで行われたAutomobile Councilのすぐ近く、イオンモール幕張新都心横の公演で、DeNAが期間限定で自動運転車「ロボット・シャトル」を実験走行しているので、乗ってきました。

試験運転は8月1日~11日の10時~17時に実施されています。利用料金は大人200円、こども(小学生以下)100円、2歳未満は無料。金曜日のお昼ぐらいに行きましたがガラガラでした。

ロボットシャトルの詳細は、こちらの記事から。
Robot Shuttleは、仏スタートアップ・EasyMileが開発した自動運転バス「EZ10」を利用したサービス。車両に搭載したカメラやセンサーで現在位置を把握しながら、あらかじめ地図上に設定したルートに従って走行する。近くに人や障害物を検知すると、自動的に減速/停車する仕組みも備えている。

車内に運転席はなく、車両の前後の区別はない。定員は12人(着席6人、立席6人)。最大スピードは時速40キロだが、普段は時速20キロ程度で走行する予定だ。走行時間は最長約10時間。車両サイズは3.928(全長)×1.986(幅)×2.750(高さ)メートル。
記事引用:ITmediaニュース  無人運転バスサービス「Robot Shuttle」 2016年07月07日 

動画も撮ってきました。上記記事にあるように時速20kmぐらいなので、普通に自転車こいで走る速度ぐらいでしょうか。ゆったりな感覚。
車室内からも取りました。タイムラプスで短縮映像なってます。
注目して欲しいのが、上下のぶれ。
  
車内でボディーに手を固定しながらiPhoneで撮影したのですが、結構揺れてますよね。走っているのが公園内の歩行者道路みたいなところなので、舗装もそれほど平滑になってないと思いますが、クルマでの衝撃吸収ができてない。

クルマを外から見ると、衝撃吸収するサスペンションのスペースが大きく取られていないので、その結果でしょうか。室内のシートもクッションが薄いタイプだったので、乗り心地が良いという印象ではありませんでした。
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自動運転車で乗り心地の話し?と思われたかも知れませんが、この実験走行は20km/hで走ってその乗り心地なので、これが最高速度40km/hだったらどうなるか?もっと悪くなると思いますよね。車内にドライバーが居なくて乗り心地がガタガタと悪い自動運転車って、乗客として乗っていたら不安になりそうな気がします。

人が快適に40~50km/hで移動するには、車作りに慣れていないベンチャー企業だけでなく、やはり車体側の設計ノウハウを持った自動車会社が参画してこないと難しいだろうな、と感じました。

それでも、人が運転していないクルマが動くのって、とても新しい感覚。遅い速度の方が良い用途、例えば市内観光などには、シートを改良すればこのまま使えるかも?という印象です。

自動運転車という新しいジャンルが出てくると、クルマの用途、将来も広がるかもしれないと感じた試乗体験でした。

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先日、機会があって新型AUDI A4を試乗しました。
いやー、格好良いし、踏めば速いし、やっぱり良いですね、AUDI。以前、ドイツのアウトバーンでレンタカーのA4を運転したことがありますが、その時の良い印象が更に良く上書きされました。

何が良いか、というと
  • 100km/hから停止まで行う全車速クルーズコントロールが物凄く便利
  • 下位グレードの190馬力でも十分速いし、楽しい。
  • やはり内外装の質感が高い。 
というところでしょうか。

一番の驚きはやはり、前車追従型の全車速クルーズコントロール!高速道路の100km/h巡航から、渋滞遭遇、信号での停止までを、自動でアクセル、ブレーキ制御を行ってくれます。もちろん、全てレーダーやカメラなどのセンシング技術で周囲を認識しており、その車間距離やブレーキの加減などもかなりスムーズです。

停止時間が3秒以上になると自動復帰しませんが、前車が進んだらレジュームボタンをポン!すると、アクセルを踏まなくても、また前車について行く形でクルーズコントロールを始めます。

いやー、これは便利だ!
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もちろん、クルマに任せた半自動運転だけじゃなくて、高速道路と箱根のワインディングを少し、自分で運転しましたが、そこはドイツ車、抜かりありません。

高速道路での80km/hぐらいからの中間加速も、気持ちよくしてくれます。乗ったのは下位グレード2.0 TFSI(FF)だったので190馬力とカタログ上はハイパワーではないですが、ドイツのアウトバーンは150km/h巡航が当たり前ですから、100km/h前後は余裕綽々ですね。

ワインディングを走ってみると、ステアリングの操作力が軽くてスイスイ回っちゃうところが、なんだか自分の好みでは無かったです。でも、路面感覚はちゃんと伝わってくるし、これは乗る人の好みかも。ワインディングでも、2Lターボのエンジンが低回転からトルク32.6kgmを出してくるので、意のままに加速できます。

全長4.74m、全幅1.84mはちょっと大きいかもしれないですが、見た感じ「大きいなー」という感覚はなかったです。自分が住んでいる、静岡県ではまあ困らないでしょう。
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内装、外装の質感は最近のAUDIは完璧だし、インフォテイメントも充実しているようです(時間無くて使えなかったけど) 
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と言うわけで、かなり良かったAUDI A4。あとの課題は価格ですね。下位グレードの2.0 TFSI(FF)で車両本体518万円。自分は手が届きません。それと今年の2月に、もっと低価格な新車を買っちゃってますしね。

でも、3~4年後の買い替え時には本気で考えちゃうかも。


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