クルマの行く末

エンジニア秀がクルマ業界動向や技術、スタイリング、マーケティングなどを分析とともに書いていくブログ

カテゴリ: デザイン

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Autoblogによると、BMWのオープンスポーツカーZ4の生産が8月22日に終了したそうです。

BMWとトヨタは2013年1月に技術提携を正式発表しており、その中に
 2. スポーツカー
 両社は、ミッドサイズのスポーツカーに搭載する共通のプラットフォームのコンセプトを決定するためのフィージビリティ・スタディを開始することで合意。お客様によりご満足いただけるよう、両社の技術と知見を高いレベルで融合していく。同フィージビリティ・スタディは、本年中に完了する予定。その後、両社は、スポーツカーの共同開発に向けた将来の更なる協力について検討していく。
と書かれています。今年Z4の生産が終了するなら、後継の「Z5」は既に開発されているでしょうから、近く発表されるでしょう。今月末のパリモーターショーか???

そして上記のFeasibility studyが2013年内に終わって「Go」が出ていれば、そのトヨタ版スポーツカーも同時並行で開発されているでしょうから、近く出てきそうな気がします!

さあ、どうなるか楽しみですね-。

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今日も日産セレナのネタです。セレナは、過去記事で運転支援技術「プロパイロット」と、「スマートルームミラー」を取り上げました。

セレナのもう一つのドア

今回は先代セレナにはなかった「デュアルバックドア」です。Youtubeを見れば、どんなのかすぐわかります。冒頭にドアが開くシーンがあるので、クリック直後に注目です。
上半分だけが開いて、中の荷物を女の人でも取り出せる、というのがアピールポイントです。

ホンダの競合車、ステップワゴンも変わったバックドア(テールゲート)を装備してます。左半分だけが横方向に開く「わくわくオープンドア」。

セレナもステップワゴンも、どちらも狙いは後方スペースが狭い状況でもバックドアが開ける、中の荷物が取り出せる、という点ですね。
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便利そうだなぁ、と思う反面、自動車技術者から見ると、コストも重量もかさんで開発が大変だろうに、と思ってしまいます。重量は燃費にダイレクトに影響するので、燃費至上主義の日本向けのクルマ開発は、常に軽量化の圧力にさらされてます。

そんな中でこのような2重構造のバックドアを採用すれば、平気で5kgとか重量が増えると思うのですが、クルマで5㎏軽量化するって、ものすごーく大変なんです。

何せ誰も「代わりにこの機能を廃止して良い」とか「この性能は下げていい」とか言わないですからね。まあ、それが商品開発と言えばそうなんですが、まあ現場は大変です。

セレナの負けられない戦い

それでも日産は商品性を高めるために採用してきた。何故か?

それはセレナが日産の金額ベースで一番の売れ筋車種であり、最大マーケットのミニバン市場で負けられないから、でしょうね。

下の販売台数ランキングを見ると分かります。日産の車種は5位にノート、11位にセレナが入ってきてますが、販売価格を考えるとノートは売れ筋は180万円ぐらい、セレナ300万円ぐらいなので、金額ではセレナが日産のトップです。

でも同じサイズのミニバンで比べると、ステップワゴンには勝っていますが、トヨタのノア・ボクシー・エスクァイア3兄弟の合計20.6万台の1/3以下の台数です。
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トヨタがやってないことをやって、消費者にアピールしないと日産の屋台骨がゆらいでしまう、というのが見えてきます。だから運転支援技術の「プロパイロット」も真っ先にセレナに投入したんでしょうね。

そんな風に日産のフルパワーを投入したセレナが、どれだけ日本の消費者の心をつかむか。注目です。
 

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メルセデス・ベンツが、スタイリングのコンセプトカーを発表しました。
 8月19日、メルセデス・ベンツは米国カリフォルニア州で開催されたペブルビーチ・コンクール・デレガンスにおいて、「ビジョン メルセデス・マイバッハ 6」を公開した。これは全長約5.7m、2ドアで2人乗りの大型クーペであり、その全てが人々の求める以上のものとなっている。
記事引用:Autoblog日本  2016/8/22
このマイバッハ6は4モーターの電気自動車で、全長5.7mの2人乗り!だそうですが、スタイリングは大昔からのロングノーズ・ショートデッキ。重厚長大エンジンを積んだ昔からの形、そのままですね。

動力源が4モーターならホイール毎にモーターを配置できるので、ボンネットをこれだけ長くする必要がないと思うのですが、彼らにとっての美しい形はやっぱりこうなるのでしょうね。
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過去記事で
ロングノーズ・ショートデッキも、速い大きいエンジンを収めるためにボンネットを長く、スポーツカーなら荷室は要らないからトランクは小さく、という内燃機関を前提としたプロポーションです。電気自動車の世界なら全くプロポーションは変わりそうです。
過去記事:格好良いくるまってどんな形?
と書きましたが、しばらく格好いい形は旧来のクルマ好きの価値観に縛られて、変化しなさそうです。


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皮肉られるGT-R購入者

ちょっと気になった、Autoblogの記事。
英国の二輪車メーカーであるノートンは、心揺さぶられる素敵な公道用マシンを製造することで有名だが、そのノートンが1,200ccのV4エンジンを搭載した公道走行可能な新型スーパーバイクの開発に着手すると発表した。価格は300万円台~700万円超(中略)
スキナー氏によれば「ドゥカティがフェラーリなら、ノートンは英国の優れたデザインと技術を結晶させたアストンマーティンのようなバイクを目指す」と言い
そのこだわりは良いのですが、日本車を買う人への皮肉がでてきました。
「例えば日産GT-Rを買うような奴はパンフレットを入手したらすぐに後ろの方のページを見てスペックを確認するだろ? しかし、アストンマーティンを購入する奴は最初のページをめくって"何て美しいクルマなんだ!"と思う。そういうことだ」と語っている。(引用:Autoblog 日本
アストンマーチンがどういうクルマかというと、こういうクルマ。高級スポーツカーしか作っていないイギリスの小メーカーです。

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比較された日産GT-Rはこちら。
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私も、スタイリングの美しさでは日本車はヨーロッパ車に負けていると思うし、スペック(燃費や出力)で購入する人が多そうなのも事実だと思います。正直、トップ画像のバイク、美しいと思わないんですけどね。。。日本人だからでしょうか。

スポーツカーには歴史やブランディングが必要

アストンマーチンが長い歴史を持つメーカーであるのと同じように、日産におけるGT-Rの名前も長い歴史があります。ヨーロッパ人は、日産におけるGT-Rの系譜を知らないから、そのような言い方をするんだと思います。

あと、ヨーロッパメーカーにおいて「GT-R」は、どこも使ってるスポーツグレード名みたいなものなので、「日産GT-R」では車名が無い=個性がないと受け取れられるのかもしれません。

そういう意味で、スポーツカーを作っている乗用車メーカーは、レーシング活動や歴史のアピールなどをしていかないと、ブランド構築が難しいのかもしれませんね。

「美しい」と表現されたアストンマーチンは、典型的なロングノーズ・ショートデッキスタイル。そのスタイリングにいては、過去記事「格好良いくるまってどんな形?」で書いてますので、興味有ればどうぞ。

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scion
トヨタが北米で展開していた、若者向けブランド「Scion」が2016年7月末で終了しました。もともと、Scionはある意味「中年向け」で「格好良くない」イメージが付いてしまっていたToyotaブランドから、若者向けのCoolでFunkyなクルマを切り分けて、2003年に立ち上げたブランドでした。

ですが、最近の顧客評価においては、Toyotaブランドとの違いが無くなってきていました。下記は、顧客満足度調査を行っているJ.D.Power社のUSAにおけるブランド別商品魅力度調査の2016年結果です。(5点満点で、5点が最高、3点が平均点となっており、6位のLexusより下は略してToyotaとScionのみを抽出して掲載。)
USA-APEAL

これを見ると、Performance(エンジン、サスペンションなど動的性能)やFeatures(装備や商品性)、StyleではToyotaとScionとも3点で同じ評価。Comfort(快適性)はScionの方が劣っています。

このようにCoolでFunkyなはずのScionが、Toyotaと同じかそれ以下のブランド評価であれば、もはや存続させる意義は薄れてきていたと言えます。特にStyleで同じ評価では、、、という感じですね。

確かに自分も、Scionブランドはそろそろ意義が薄くなってきたと思いますが、当初の目的、Toyotaを求める顧客層を若返らせるという目的に対し、Scionの注目度が薄れてきたと同時に、ToyotaブランドがCoolで若返ってきたというもう一つの理由があると思っています。

最近の北米トヨタの車は、正直格好良いです。大型セダンのアバロン、
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中型セダンのカムリ、
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小型車カローラ、
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SUVのハイランダー
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などなど、日本国内でも売って欲しいと思うクルマが多いと思います。

市場の変化によって、ブランドの盛衰があると思いますし、当初の目的が達成できていればいつまでも過去の施策にこだわる必要は無い。自ら取捨選択できるメーカーが、やはり強くなるのではないかと思います。


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