クルマの行く末

エンジニア秀がクルマ業界動向や技術、スタイリング、マーケティングなどを分析とともに書いていくブログ

カテゴリ: マーケティング


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東京オートサロンではエンジン非公開だったが

トヨタがYaris(ヴィッツの欧州名)でWRCに復帰して、2戦目にて速くも初優勝しましたが!
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そのベース車であるヴィッツにホットバーションが設定されそうなことが、東京オートサロンで参考出品されて、ほのめかされていましたが!

とうとう、そのエンジンとパワーが判明しました!トヨタ欧州のジュネーブモーターショー向けプレスリリースに書かれています。
Yaris range will also include a performance model in the form of the Yaris GRMN, inspired and influenced by Toyota’s return to the World Rally Championship in 2017 with the Yaris WRC. It will be unique in the hot hatch market in being powered by a supercharged engine - a 1.8-litre unit that will produce more than 210 DIN hp.
Toyota Motor Europe Newsroom 2017/2/20 
なんと、1.8Lのスーパーチャージャー付きで210馬力オーバーとのこと!超速そうです!

今のBセグ ホットハッチは輸入車ばかり

このヴィッツのサイズはヨーロッパではBセグメントと言って、向こうでは一番売れるカテゴリ。

なのでハイパワーエンジンを載せたホットバージョンもたくさん売られていて、日本にも入ってきています。

まずは、フォルクスワーゲン ポロGTI。
1.8Lターボ、192馬力、25.5kgm。車重1220kgで、328万円。 
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そしてフランス車のプジョー208 GTi
1.6Lターボ、208馬力、30.6kgm。1200kgで、322万円。
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イギリスからミニ3ドアのJOHN COOPER WORKS。
2.0Lターボ、245馬力、32.6kgm。1250kgで、404万円。高い!
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イタリアから、Fiat 500ベースの Abarth 595。このクルマは1つカテゴリが小さい、Aセグメント。1.4Lターボ、145馬力、21.4kgm。1110kgで、294万円。
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2013年に200台限定でターボ車を出していた

トヨタも2013年に、GAZOO Racingが手がけたトヨタGRMNヴィッツ ターボ というモデルを限定で出していました。そのスペックは、1.5Lターボ、152馬力、21.0kgm。270万円でした。(車重は不明)。
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これから出力が210馬力オーバーまで上げられるということは、価格も300万円超になってしまうのでしょうか。。。

ヴィッツに300万円かー。内外装の質感、センスが伴えば良いですが、その点が価格に見合うかに要注目ですねー。


HUDWAY GLASS

スマホカーナビの進化形

気になってるんですよね。スマホの画面を反射させて、ヘッドアップディスプレイ(以下、略してHUD)として使うタイプのカーナビ。
株式会社ナビタイムジャパンは、2016年9月16日(金)より、HUDWAY LLC.のHUD(ヘッドアップディスプレイ)『HUDWAY GLASS』と、本格カーナビアプリ『カーナビタイム』の6ヶ月無料利用パスをセットにした、『HUDWAY GLASS×カーナビタイム』の販売を開始いたします。

 『HUDWAY GLASS』は、車のダッシュボードに設置し、スマートフォンを置くだけで、スマートフォンの画面を鏡のように映し、HUDとして利用できる製品です。スマートフォンの画面より、約1.2倍に拡大され、さらに透過性のある画面でドライバーの前方の視界を妨げることがないため、目線の移動を最小限にし、より安全にカーナビアプリをご利用になれます。
参照記事:株式会社ナビタイムジャパン プレスリリース 2016年9月5日
このナビタイムのスマホカーナビAppと、反射板キットとのパッケージ価格は、11500円(税抜き)。amazonや楽天等で購入できます。

2015年10月にクラウドファンディングでスタート

このHUDWAY Glassですが、昨年の2015年10月9日にクラウドファンディングサイト、Kickstarterで購入希望の募集がスタートしたプロジェクトです。
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このHUDWAY Glassは目標応募額$10,000でスタートしたところ、開始1ヶ月で9095人もの応募者(購入希望者や投資家)から $622,785(約7000万円) も集まった、かなりの注目プロジェクトでした。

目標の62倍も資金が集まるなんて、みんなやっぱりこういうナビが欲しかったんでしょうね-。
外部リンク:Kickstarter HUDWAY Glass

便利そうだけど、たぶん見づらいと思う。これは。

でもナビタイムの写真をよく見ると、ちょっと使いづらいと感じます。

反射板に地図を写しているんですが、その地図の映りがかなり薄いです。向こう側が透けて見えるようにしているので仕方ないですけど、これでは走行している間は細かい地図は読み取れないと思います。

走っている間は常に景色や道路が動いて見えるので、そこに重なってる地図はじっくり見ていても読みにくいですよね。運転中は、そんな見ていられないですし。
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Kickstartrの画面(上の上の写真)を見ると、単純な道路形状と曲がるポイントまでの距離、現在時速ぐらいしか表示していません。

マツダの純正装備にあるHUD(下記写真)も、比較的単純な記号や数字しか表示していません。やっぱり、それが見やすさと透過性を両立させる限界なのかもしれません。
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単純に車両信号を表示するHUDもあるけど

スマホを使わずに、車両信号をOBD2端子から取り出して、速度とか時刻を表示するタイプもHUDも売られています。でも、ちょっと安っぽい感じですね。
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まだ発展途上だけど有望なガジェット

と言うわけで、現在出ている後付けタイプのHUDは、そのままではまだ使いにくいと思います。

でもYahoo!カーナビや、トヨタのTCスマホナビの追加デバイスとして、例えばBluetooth通信で曲がるポイントと距離を補助的に表示するとか、スマホカメラを環境認識カメラとして使って速度標識や前車との車間距離を表示するとか、将来性はあると思います。

この反射パネルだけ利用して、なんか汎用的な拡張デバイスが出ないかなー、と期待しています。

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メルセデスベンツが、パリモーターショーでAirbnbの様なC2Cでのカーシェアリングサービスプラットフォームを開発していることを発表しました。

参照記事:Autocar UK, Mercedes-Benz develops “Airbnb for cars” 2016/9/29

メルセデスベンツEVにC2Cカーシェアサービス

Airbnbと言えば、現在世界中を席巻している宿泊サービスプラットフォーム。ホテル等の宿泊業を行っていない一般人でも、自宅の空いてる部屋などで世界中から宿泊予約を受け付けることができ、実際に宿泊サービスを提供して対価を得られるシステムです。

そのようなCustomer to Customer(C2C)のサービスプラットフォームのクルマ版を、メルセデスベンツは自車のEV向けに開発しているとのこと。

アイデアは現在、スタートアップ会社Getaroundと共同でサンフランシスコで試験中。メルセデスはまた、今年後半に発売するドイツ国内向けのプログラムを開発しているそうです。

今回発表されたメルセデスベンツのEVブランド「EQ」は2020年までにクルマを発売する計画なので、発売と同時にフルサービスを提供する計画なのではないでしょうか。

高級自動車メーカーがサービスプラットフォームに本腰

最近は自動運転が騒がれて、特にビジネス系雑誌で自動車業界の将来像分析が書かれていますが、その論調は

「自動車製造・販売(=移動手段の販売)で収益を上げるビジネスモデルは崩れて、モビリティサービス(移動サービスの提供)で収益を上げるビジネスに移行する」

というもの。平たく言うと、人が自分で運転する為のクルマは売れなくなり、自動運転のタクシーやバス等の移動サービスを利用するようになる、ということ。

クルマを趣味性抜きで「経済性と利便性のみを考えた移動手段」として考えるとそうなるであろうというは納得しますが、そうではないところがクルマの面白いところ。

と思っていたら、高級車の代表格とも言えるメルセデスベンツ(Daimler社)のディーター・ツッチェ会長兼CEOがこんな事を言っており、びっくりしました。
これは他の自動車メーカーが持っていない、共有モビリティに向けた幅広いレベルでの専門化(によるサービス)です。また、電気自動車へのより多くの顧客を得るために非常に効果的な方法です。次の大きなステップは、巨大な潜在需要のあるピア・ツー・ピア・カーシェアリングです。車は1日平均で、ほぼ23時間駐車されています。なぜ所有者が利益を得られるよう、その余分な時間を使わないのでしょうか。 
高級車ブランドでさえ「保有する価値」より「余剰時間の収益化」に取り組む時代。

本当にクルマ社会が変わっていく気がします。


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意外で面白かったので、掲載します。ネタバレになっちゃうので詳細は書きません (^_^;
かつて最強と恐れられたティラノサウルスは、その小さい前脚のせいで、すっかり自信をなくしていました。そんな彼がある日、元気を取り戻した理由とは。

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今日も日産セレナのネタです。セレナは、過去記事で運転支援技術「プロパイロット」と、「スマートルームミラー」を取り上げました。

セレナのもう一つのドア

今回は先代セレナにはなかった「デュアルバックドア」です。Youtubeを見れば、どんなのかすぐわかります。冒頭にドアが開くシーンがあるので、クリック直後に注目です。
上半分だけが開いて、中の荷物を女の人でも取り出せる、というのがアピールポイントです。

ホンダの競合車、ステップワゴンも変わったバックドア(テールゲート)を装備してます。左半分だけが横方向に開く「わくわくオープンドア」。

セレナもステップワゴンも、どちらも狙いは後方スペースが狭い状況でもバックドアが開ける、中の荷物が取り出せる、という点ですね。
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便利そうだなぁ、と思う反面、自動車技術者から見ると、コストも重量もかさんで開発が大変だろうに、と思ってしまいます。重量は燃費にダイレクトに影響するので、燃費至上主義の日本向けのクルマ開発は、常に軽量化の圧力にさらされてます。

そんな中でこのような2重構造のバックドアを採用すれば、平気で5kgとか重量が増えると思うのですが、クルマで5㎏軽量化するって、ものすごーく大変なんです。

何せ誰も「代わりにこの機能を廃止して良い」とか「この性能は下げていい」とか言わないですからね。まあ、それが商品開発と言えばそうなんですが、まあ現場は大変です。

セレナの負けられない戦い

それでも日産は商品性を高めるために採用してきた。何故か?

それはセレナが日産の金額ベースで一番の売れ筋車種であり、最大マーケットのミニバン市場で負けられないから、でしょうね。

下の販売台数ランキングを見ると分かります。日産の車種は5位にノート、11位にセレナが入ってきてますが、販売価格を考えるとノートは売れ筋は180万円ぐらい、セレナ300万円ぐらいなので、金額ではセレナが日産のトップです。

でも同じサイズのミニバンで比べると、ステップワゴンには勝っていますが、トヨタのノア・ボクシー・エスクァイア3兄弟の合計20.6万台の1/3以下の台数です。
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トヨタがやってないことをやって、消費者にアピールしないと日産の屋台骨がゆらいでしまう、というのが見えてきます。だから運転支援技術の「プロパイロット」も真っ先にセレナに投入したんでしょうね。

そんな風に日産のフルパワーを投入したセレナが、どれだけ日本の消費者の心をつかむか。注目です。
 

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