クルマの行く末

エンジニア秀がクルマ業界動向や技術、スタイリング、マーケティングなどを分析とともに書いていくブログ

タグ:カーナビ

HUDWAY GLASS

スマホカーナビの進化形

気になってるんですよね。スマホの画面を反射させて、ヘッドアップディスプレイ(以下、略してHUD)として使うタイプのカーナビ。
株式会社ナビタイムジャパンは、2016年9月16日(金)より、HUDWAY LLC.のHUD(ヘッドアップディスプレイ)『HUDWAY GLASS』と、本格カーナビアプリ『カーナビタイム』の6ヶ月無料利用パスをセットにした、『HUDWAY GLASS×カーナビタイム』の販売を開始いたします。

 『HUDWAY GLASS』は、車のダッシュボードに設置し、スマートフォンを置くだけで、スマートフォンの画面を鏡のように映し、HUDとして利用できる製品です。スマートフォンの画面より、約1.2倍に拡大され、さらに透過性のある画面でドライバーの前方の視界を妨げることがないため、目線の移動を最小限にし、より安全にカーナビアプリをご利用になれます。
参照記事:株式会社ナビタイムジャパン プレスリリース 2016年9月5日
このナビタイムのスマホカーナビAppと、反射板キットとのパッケージ価格は、11500円(税抜き)。amazonや楽天等で購入できます。

2015年10月にクラウドファンディングでスタート

このHUDWAY Glassですが、昨年の2015年10月9日にクラウドファンディングサイト、Kickstarterで購入希望の募集がスタートしたプロジェクトです。
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このHUDWAY Glassは目標応募額$10,000でスタートしたところ、開始1ヶ月で9095人もの応募者(購入希望者や投資家)から $622,785(約7000万円) も集まった、かなりの注目プロジェクトでした。

目標の62倍も資金が集まるなんて、みんなやっぱりこういうナビが欲しかったんでしょうね-。
外部リンク:Kickstarter HUDWAY Glass

便利そうだけど、たぶん見づらいと思う。これは。

でもナビタイムの写真をよく見ると、ちょっと使いづらいと感じます。

反射板に地図を写しているんですが、その地図の映りがかなり薄いです。向こう側が透けて見えるようにしているので仕方ないですけど、これでは走行している間は細かい地図は読み取れないと思います。

走っている間は常に景色や道路が動いて見えるので、そこに重なってる地図はじっくり見ていても読みにくいですよね。運転中は、そんな見ていられないですし。
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Kickstartrの画面(上の上の写真)を見ると、単純な道路形状と曲がるポイントまでの距離、現在時速ぐらいしか表示していません。

マツダの純正装備にあるHUD(下記写真)も、比較的単純な記号や数字しか表示していません。やっぱり、それが見やすさと透過性を両立させる限界なのかもしれません。
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単純に車両信号を表示するHUDもあるけど

スマホを使わずに、車両信号をOBD2端子から取り出して、速度とか時刻を表示するタイプもHUDも売られています。でも、ちょっと安っぽい感じですね。
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まだ発展途上だけど有望なガジェット

と言うわけで、現在出ている後付けタイプのHUDは、そのままではまだ使いにくいと思います。

でもYahoo!カーナビや、トヨタのTCスマホナビの追加デバイスとして、例えばBluetooth通信で曲がるポイントと距離を補助的に表示するとか、スマホカメラを環境認識カメラとして使って速度標識や前車との車間距離を表示するとか、将来性はあると思います。

この反射パネルだけ利用して、なんか汎用的な拡張デバイスが出ないかなー、と期待しています。

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トヨタからスマホカーナビが登場!しかも無料!

今日、トヨタ自動車から新しいスマートフォン向けカーナビアプリがリリースされました!
なんと無料です!
トヨタ自動車(株)(以下、トヨタ)は、新しいスマートフォン向けナビゲーションアプリ「TCスマホナビ」の提供を、12月1日より無料にて開始する。
トヨタ自動車 ニュースリリースより

トヨタ純正カーナビ搭載の機能を実装

この「TCスマホナビ」ですが、カーナビソフトとしては後発だけあって、トヨタ独自の機能が盛り込まれています。

■ 駐車場シェアリングサービスと連携。アプリから駐車場を予約できる
TCスマホナビは、駐車場シェアリングサービス最大手のakippaとの提携により、このアプリ内からシェア駐車場の検索、予約ができるそうです。これは良いですね!

そしてコインパーキング最大手のパーク24株式会社が提供するサービスとも連携する予定とのこと。ナビの到着時間に合わせて駐車場も事前予約できれば、目的地についてから探さなくて済みます。これも利用者目線の嬉しい機能。

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ちなみに駐車場シェアサービスのakippaについては、過去に「使ってみた」記事を書いているので、知らない!という人は読んでみてください。
過去記事:駐車場のシェアサービスを利用してみた!

■ 災害発生時に、被災地域の交通状況がわかる「通れた道マップ」が閲覧できる

これは震災の時に注目された、トヨタがDCM搭載車両等より収集した情報をもとに「通れた道」をサーバーに蓄積して、カーナビに通信で情報提供する機能です。

この機能が無料のTCスマホナビに搭載されただけでなく、大規模災害発生時には「渋滞・混雑情報」に加え、「被災地の航空写真」も合わせて表示することが可能になったそうです。凄いですね。
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■ 今後も様々なサービス事業者との連携を拡大
上記のakippaのような駐車場シェアリングサービスだけでは無く、今後、様々なサービス事業者との連携を予定しているとのこと。

トヨタは10月31日の新しいモビリティサービスプラットフォーム構築を発表において、
「モビリティサービス・プラットフォーマーとして、あらゆる企業、サービスとオープンに連携し、より便利で安心な移動をお客様に提供すべく、新たなモビリティ社会の創造へ貢献していきたい」(リンク:過去記事
と言っているだけに、どんな提携機能が盛り込まれるのか楽しみです。アメリカではカーシェアリングのGetaround社と提携し、実証実験を行うことも発表していますしね。

通信型カーナビの弱点も考慮済み

このカーナビアプリですが、アプリ単体だと35MBとサイズはとても小さいです。それが意味することは、地図データ等は全て通信でダウンロードするということ。

前回取り上げたYahoo!カーナビでも同様なのですが、通信しながらカーナビを使うといろいろ問題点があって、
  • 大量の地図データの通信が発生する(通信制限にかかっちゃうかも?)
  • 通信が長時間続くので、電池の減りが早い
  • 同、スマホ本体がかなり熱くなる(スマホが熱でシャットダウンすることもあるらしい)
など、カーナビとして長く使っていると、ちょっと困ったことになってしまいます。

今回の「TCスマホナビ」はそこのところは一工夫してあって、一度ダウンロードした地図データは端末内にキャッシュされます(下記画像)。なので、ルート検索を一度自宅でしておけば、地図データがスマホ内にキャッシュされるので移動中の通信は最小限で済み、電池の減りも抑えられそうです。
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と言っても、ナビが無いと帰れない!と言う人は、念のための補助バッテリーや、USBケーブルは常備しておいたほう良いですねーw

ナビ画面がこんな感じ

今日リリースされたばっかりなので、まだ使用していませんが、カーナビ画面はこんな感じです。分かりづらいですが、一応地図を斜めからみた3D表示です(左上に「3D」と表示有り)。青く表示されている道路は、混雑状態が表示されていますね。
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これは2D表示です。
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トヨタグループ内の競合より、ビッグデータ

この「TCスマホナビ」で驚いたのは、トヨタ本体(正しくはトヨタメディアサービスというIT事業子会社)が
自分たちが提供している純正カーナビと競合するアプリを無料で出したこと。

トヨタグループでカーナビシステムを開発しているアイシンAW社もスマホカーナビを出していますが、そちらはなんと400円の有料です。今日以降、これを購入する人は激減でしょうね。。。
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トヨタグループ内や、販売店で売っている純正カーナビとの競合を押し切ってまでトヨタが無料アプリを出したのは、おそらくYahoo!やGoogle、Appleに(純正カーナビを買わない)ライトユーザーを取られたくなかった、ということだと思います。

そして何より、これからどんどん増加するであろうライトユーザーの行動データを、上記のIT企業に持って行かれることに、トヨタは大きな危機感を持っているのでしょう。

そうでなければ、トヨタ販売店から来るであろう「ディーラーオプションナビが売れなくなる!」というクレームを考慮して、スマホカーナビには手を出さないというのが既定路線ですから。

それほど、顧客の行動データと、その蓄積であるビッグデータは、これからのビジネスに取って重要なんでしょうねー。

そう言えば、ビッグデータについても書いてたので、こちら。
過去記事:Teslaは1台5000ドル払ってビッグデータを自ら作る
という訳で、今回もトヨタの体質変革を感じたニュースでした。

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カーナビが付いて無くても楽ちん

今日は、会社のクルマで愛知県に出張に行ってきました。

ですが、借りた社有車にはカーナビが付いてなかったので、自分のiPhone上でYahoo!カーナビを起動して、それを案内役にして出張してきました。

結論から言うと、純正ナビに劣らないぐらいのクォリティで、何の不便も無く行けましたよ!
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ちなみに、Yahoo!カーナビ(リンクはこちら)は、iPhone、Androidのどちらのスマートフォンでも無料でダウンロードできます。ナビ画面にも広告とか出ないし、これで無料なんだー、と感心するレベルです。

取り付けはスマホホルダが必須

スマホの固定は、社有車についていた吸盤タイプのスマホホルダを利用。(下記写真はAmazonより)

インナーミラーの下とか、自分の真ん前じゃなくてちょっと横にずらした位置で、目の高さに合わせて設置すると、視線移動が少なくて安全かも。

試しに手で持ちながら使ってみる、とかは絶対に止めてくださいよ。危険だから。
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案内画面は純正カーナビと遜色無し。

案内画面は、縦画面なのがちょっと違いますが、表示される情報は純正カーナビとほぼ同じ。曲がる交差点までの距離は一番上に表示されていたり、結構見やすいです。
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高速道路での表示もこんな感じ。パーキングエリアのお店のロゴとかも表示されて、「あ、コンビニあるから入るか」と判断できる情報が、地味に便利です。
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横画面はこう。
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音楽はAmazon Musicで!

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道案内の音声は、iPhoneにAUXケーブルをつないで、クルマのスピーカーから聞くことができます。

AUX入力にするとクルマのラジオやオーディオは聞けないので、音楽もiPhone上のiTunes MusicやAmazon Musicで一緒にiPhoneから聞いちゃいましょう。

それだと道案内時には音楽のボリュームが下がって聞きやすくくなります。スマホナビとカーオーディオを別々で使ってると、道案内が音楽に紛れて聞こえなくなっちゃうので、スマホに統一してしまうのが吉です。

先週、Amazon Musicで色々音楽をダウンロードしておいたので、自分が持っていない楽曲も聴けて楽しかった。

結論。純正カーナビ無くても、何も困らない。

以前、「アメリカでは6割の人間がカーナビでなくスマホを使用」という情報を紹介しましたが、そりゃーそうですよね。これだけ便利で、無料で使えるなら、みんな使いますよ。スマホホルダがあれば、どんなクルマでも使えますしね。

ただし、スマホのバッテリーの減りが早いので、長時間使う時は給電用のUSBケーブルが必要になってきます。AUXケーブルと、USBケーブルとちょっとかっこう悪くなっちゃいますが。

Android Autoもスマホ単独で使えるようになったし。

スマホのクルマ接続機能として、Apple iPhoneならCarPlay、Androidなら Android Autoがありますが、なかなか自動車会社の純正ナビや、アフターマーケットの後付け機が対応しないので(特に日本の自動車メーカー、オーディオメーカー)、Googleがしびれを切らしたのかAndroid Autoがスマホ単独での使用が可能になりした。
Googleの自動車向けアプリ「Android Auto」がアップデート! スマートフォン単体でも使用可能に - Autoblog日本版 2016/11/11
こっちも試してみたいですね。でもiPhoneしか持っていないので、Androidスマホを調達してこなくては。。。

というわけで、スマホナビのレビューでした。

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iPhoneのOS、iOSが9から10にアップデートされ、9月13日からダウンロードが可能になりました。 iMessageや地図、Apple Musicの機能アップなどなど「iOS最大の変化」がされています。対応機種はiPhone5以降なので、約4年前の機種も最新OSにアップデートできます。

(最近Teslaの話題ばかりですが)またTeslaも9月11日にクルマの制御ソフトウェア バージョン8.0を発表し、アップデートを開始しました。USAで使用中の事故が起きた「Autopilot」機能に関してのアップデートがされたようです。
 今回のアップデートにより、従来のレーダーは主要なセンサーとなるカメラと画像処理システムへの補助センサーとの位置づけであったものを、バージョン8.0では、ハードウェアはそのままで従来の6倍の物体をレーダーが認識できるように改良が施された。
 そのほかにも、オートステア機能ではドライバーがシステムの警告を無視し続けた場合、駐車するまで有効化が不可能になるなどの制御が加えられる。
出典:インプレス社Car watch 2016/09/13
こんな風に自分のクルマがソフトウェアが自動でアップデートされ、バグフィックス(不具合改善)や機能向上がされたら良いですよね。

ですが今のところ、そんな未来は来ないであろうと思います。

なぜか。

自動車メーカーはハードウェアメーカーだから

それは現在のほぼ全ての自動車メーカーは、「ハードウェア」メーカーであり「ソフトウェア」メーカーでは無いからです。

言ってしまえばApple、Teslaはソフトウェアメーカーであり、ハードウェアの開発・設計は多くが外注化されています。

逆に多くの自動車メーカーの制御ソフトウェアは、性能要件書は社内で作りますが、ソフトウェアはサプライヤーでの開発、つまり外注です。

つまりApple、Teslaのコア技術はソフトウェアだからこそ、自社で開発して、それを逐次顧客に提供できるわけです。

自動アップデートするには多すぎるラインナップ

それと昔からの自動車メーカーは製品が多すぎて、全車のアップデートは事前検証とか考えると無理でしょうね。車種、エンジン、トランスミッション、安全装備などの組み合わせを数えると数百、数千もの種類があるでしょうから。

メーカーとしては安全性能を担保できない限り顧客に提供はできないし、そもそも新製品の開発で手一杯で過去のクルマのアップデートなんて考えていない、というのが実情だと思います。

Appleは4年前までの機種なら20種類ぐらいまででしょうし、Teslaもまだ車種としては3車のみ、年次で細かい違いはあってもそう組み合わせは多くないので、事前検証も少なくて済むのだと思います。

ナビの地図データぐらい自動アップデートして欲しい

それでも、安全性能とは無関係のカーナビシステムのソフトウェア、データぐらい、自動アップデートしてほしいものです。

未だに、CD-ROMとかSDカードで物理的に更新、しかもメディアや作業代金も取るなんて、スマホになれた顧客にとっては時代錯誤も良いところ。

Volkswagenなどの欧州メーカーは、既にカーナビのソフトウェア更新は永久無料に移行してます(欧州内のみ)。それでもWindowsかMacのパソコンで、手作業ダウンロードは必要なようですが。
Navigation software updates
Discover Navigation and Discover Navigation Pro touch-screen navigation/radio systems include free lifetime navigation software updates.
The latest map updates for your navigation system will get you new roads, itineraries and the latest POIs in Europe.
出典:Volkswagen UK Web 
自宅のWi-Fiの電波で、クルマのナビも自動アップデートしてくれ!と思いませんか?
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