iPhoneのOS、iOSが9から10にアップデートされ、9月13日からダウンロードが可能になりました。 iMessageや地図、Apple Musicの機能アップなどなど「iOS最大の変化」がされています。対応機種はiPhone5以降なので、約4年前の機種も最新OSにアップデートできます。
(最近Teslaの話題ばかりですが)またTeslaも9月11日にクルマの制御ソフトウェア バージョン8.0を発表し、アップデートを開始しました。USAで使用中の事故が起きた「Autopilot」機能に関してのアップデートがされたようです。
今回のアップデートにより、従来のレーダーは主要なセンサーとなるカメラと画像処理システムへの補助センサーとの位置づけであったものを、バージョン8.0では、ハードウェアはそのままで従来の6倍の物体をレーダーが認識できるように改良が施された。こんな風に自分のクルマがソフトウェアが自動でアップデートされ、バグフィックス(不具合改善)や機能向上がされたら良いですよね。そのほかにも、オートステア機能ではドライバーがシステムの警告を無視し続けた場合、駐車するまで有効化が不可能になるなどの制御が加えられる。
出典:インプレス社Car watch 2016/09/13
ですが今のところ、そんな未来は来ないであろうと思います。
なぜか。
自動車メーカーはハードウェアメーカーだから
それは現在のほぼ全ての自動車メーカーは、「ハードウェア」メーカーであり「ソフトウェア」メーカーでは無いからです。言ってしまえばApple、Teslaはソフトウェアメーカーであり、ハードウェアの開発・設計は多くが外注化されています。
逆に多くの自動車メーカーの制御ソフトウェアは、性能要件書は社内で作りますが、ソフトウェアはサプライヤーでの開発、つまり外注です。
つまりApple、Teslaのコア技術はソフトウェアだからこそ、自社で開発して、それを逐次顧客に提供できるわけです。
自動アップデートするには多すぎるラインナップ
それと昔からの自動車メーカーは製品が多すぎて、全車のアップデートは事前検証とか考えると無理でしょうね。車種、エンジン、トランスミッション、安全装備などの組み合わせを数えると数百、数千もの種類があるでしょうから。メーカーとしては安全性能を担保できない限り顧客に提供はできないし、そもそも新製品の開発で手一杯で過去のクルマのアップデートなんて考えていない、というのが実情だと思います。
Appleは4年前までの機種なら20種類ぐらいまででしょうし、Teslaもまだ車種としては3車のみ、年次で細かい違いはあってもそう組み合わせは多くないので、事前検証も少なくて済むのだと思います。
ナビの地図データぐらい自動アップデートして欲しい
それでも、安全性能とは無関係のカーナビシステムのソフトウェア、データぐらい、自動アップデートしてほしいものです。未だに、CD-ROMとかSDカードで物理的に更新、しかもメディアや作業代金も取るなんて、スマホになれた顧客にとっては時代錯誤も良いところ。
Volkswagenなどの欧州メーカーは、既にカーナビのソフトウェア更新は永久無料に移行してます(欧州内のみ)。それでもWindowsかMacのパソコンで、手作業ダウンロードは必要なようですが。
Navigation software updates自宅のWi-Fiの電波で、クルマのナビも自動アップデートしてくれ!と思いませんか?Discover Navigation and Discover Navigation Pro touch-screen navigation/radio systems include free lifetime navigation software updates.The latest map updates for your navigation system will get you new roads, itineraries and the latest POIs in Europe.
出典:Volkswagen UK Web