保険業界がやっと適用

交通事故が減ると期待されて、その事故低減効果も立証されてきている自動ブレーキ(正確には衝突被害軽減ブレーキ)について、損害保険料算出機構なる団体が保険料率への反映を発表しました。
損害保険料率算出機構は、自動車保険の参考純率を改定、保険会社が「衝突被害軽減ブレーキ」(自動ブレーキ)の装着の有無による保険料割引制度を導入できるようにすると発表した。
その適用ですが、2018年1月以降の保険契約において、自動ブレーキ付きのクルマが9%割引になるとのことです。
2018年1月1日以降、自家用普通・小型乗用車の型式別料率クラスを一部改定し、発売後約3年以内の型式を対象に、衝突被害軽減ブレーキの有無によって保険料を区分するため、新たな保険料係数として衝突被害軽減ブレーキ装着を9%割引する。

スバルは61%、ボルボは69%も事故が減ると言っているのに

保険料を9%割引って、、、どうなんでしょう。なんか少なく感じませんか?

スバル(富士重工業)は、今年1月にスバルの予防安全技術アイサイトを装備しているクルマは、装備していないクルマに対し61%も事故が少ないと発表しています。
例えばスバルの代表的な予防安全技術と言えるアイサイトですが、2016年1月26日のニュースリリースによると、アイサイト付きのクルマは付いていないクルマと比べ、事故全体では件数が61%少なくなり、追突事故に限ると84%もの件数が低減されたと報告されています。
過去記事:自動ブレーキでどれだけ事故が減るか
ボルボ車ではスバルよりも高く、69%も減少しています。細かく見ると、追突事故は76.5%、対人事故は58.6%減少。
ボルボは2009年、「衝突回避のために完全に停止するオートブレーキ」の認可を日本で初めて取得。2015年までの7年間で、自動ブレーキを搭載したボルボ車は、非搭載車に比べて「事故発生率が69.0%減少」という結果が出ています。
引用:ボルボ公式サイト 

スバルのように事故件数が61%減ったとしても、もと事故数の全員が保険料請求する訳では無いことは確かです。単純計算だと、事故件数が61%減っても、保険料請求するのはその1/6の人達ぐらいで、支払い保険支出は10%ぐらいしか減らなかったという事でしょうか。

でも対人事故はクルマの事故よりは慰謝料等で支払い保険金は多いでしょうから、ボルボのように対人事故が半分以上減っていれば、保険料は9%よりは減っていそうと思うのが自然かと思います。

せめて賠償保険(他人への支払い)と、車両保険(自車両の修理)それぞれで、どれぐらい差がでるのか等、データを開示して欲しいですよね。

3年後からは事故率に応じた保険料に移行

その9%という割引率は、自動ブレーキを搭載したクルマが発売されてから3年間のみ適用されます。それ以降、そのクルマ毎に事故率、保険料支払いの実績値が出てくるので、それを元に保険料が設定されるとのこと。

実績値に基づいた保険料のほうが自動ブレーキの性能の仕様差が大きく反映されると思うので、高度な自動ブレーキが付いた高い車ほど、9%の一律割引よりも保険料が安くなるかも知れませんね。

長く乗ることを考えると、今後は保険料でモトが取れる?かもしれない自動ブレーキ機能。良いことですが、ますます普及しますね。