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前回お伝えした、クルマ好き最右翼の元・国家公安委員長の古屋圭司・衆院議員のお話の続きです。(前回記事:ニュース!クラシックカー優遇の税制ができるらしい!

古屋議員が国家公安委員長だったときに「交通事故抑止に資する取締り・速度規制等の在り方に関する懇談会」というワーキンググループを立ち上げて、その結果としての下記の提言書をまとめています。(画像リンク先:警察庁HP 提言書PDF)
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その懇談会には、自動車ジャーナリストの清水和夫氏、佐藤久美氏、元レーサーの中島悟氏も参加されています。クルマ好きには知られて人ですよね。さすが、クルマ好きの古屋議員の人選です。

提言した内容の進捗 5項目+1

そこで提言した内容についての現在を5項目紹介されていたので、ここでそれらを解説します。
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規制速度と実勢速度の乖離が大きい道路

これは、一般道路も含めて全国で約4600kmもの道路の制限速度を上げてきたそうです。これまでの一律最高60km/hでなく、高速道路で無くても80km/hを認めるなど。これによる事故の増加は見られなかったとのことですが、それは速度規制が間違っていたことの証明のような気がします。

生活道路での実効性のある規制と取締り

歩行者や自転車が多く、事故リスクが高い地位は、制限速度が30km/hになる「ゾーン30」を全国で2490カ所に設置。この30km/hの規制は、ヨーロッパでの速度規制と同じですね。

ちなみに、30km/h規制の根拠ですが、それは歩行者事故での致死率。30km/hと50km/hで歩行者とぶつかった際の致死率は8倍以上も違います。皆さん、知っておきましょう!
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それと構造上、右直事故が起こらないラウンドアバウト(環状交差点)の導入です。これは過去記事でも取り上げました。(リンク:ラウンドアバウトを見てきました(偶然))もう全国で、58カ所導入されているそうです。各県の警察本部と連携して、今後も導入を進めるとのこと。

設定速度がの根拠がわかりずらい高速道路

これは既に話題になっている高速道路の120km/h化の話しですね。これも過去記事で触れていますので、
良かったら読んでみてください。(リンク:最高速120km/h導入への対応策

ちなみに現在、高速道路での速度違反による行政処分(即、免許停止)の対象は、40km/h超過(100km/h規制なら140km/h)になってますが、

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高速道路の登坂車線の見直し

高速道路の上り坂に、遅い車用の登坂車線が設置されてますよね。この登坂車線から走行車線にトラックが戻る際に、走行車線のクルマがブレーキを掛けて、それが渋滞等の原因になっているという話しです。

それなら登坂車線を止めて、逆に追い越ししたいクルマが自由に追い越せるような追い越し車線を設置しよう!と、既に中央高速道路で実証実験が行われていますこれが思った以上の良い効果が出ているそうで、追い越し側から走行車線に戻ることでの渋滞は発生していない。

これもヨーロッパの高速道路は普通に実施されています。良いものは、どんどん取り入れましょう。

なので、すぐに全国の高速道路に展開していくとのこと。今後、登坂車線が無くなっていくと思います。

無意味な速度取締の見直し

皆さん、今までの速度取締りって交通事故が多い場所で無くて、取締りしやすい場所で行われてるという印象を持ってませんか?古屋議員も同じ認識で、それは事故が多い場所にはクルマを停めるスペースが無いから、ちょっとずらした場所で行うしかない、という警察の見解(言い訳)なのですが、それじゃ意味無いですよね。
 
そんな状況を改善するために、事故が多い場所、その場所で速度取締りをするための機材を現在開発中とのこと。新しい移動オービスのようなものが出てくるのでしょうか。

カーブや交差点の前後など、リスクの高い場所のみ速度規制をするなど、制限速度の見直しとセットで導入して欲しいですね。

最後にポケモンGOで交通事故被害者を出さないために

これは古屋議員個人の見解ですが、最近流行しているポケモンGOで、たった6日間で406件もの交通取締者が出ているそうです。

現在スマホを見ながら事故を起こしても、脇見運転で違反点数は1点。駐車違反と同じレベルです。悲惨な交通事故が起きかねない重大な過失なのに、そんな低い違反点数で良いのか。

それについては今後、見直しを進めたい考えとのこと。それには私も大賛成です。

以上。最新情報は勉強になる

と言うわけで、古屋議員の公園からの情報は以上になります。思った以上に速度規制や取締の改善が進んでいるようで、ドライバーのストレスが軽減されそうです。今後が楽しみですね。


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